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保険会社の提供するドライブレコーダー(テレマティクス端末)、ハッキリ言ってあまりオススメ出来ません!
今回はその理由と私が推奨するドライブレコーダーの選び方を記事にします。
悪質なあおり運転のニュースをよく見かけるようになりました。
ニュースに出てくる映像は「ドライブレコーダー」の映像。
でもこの記事を執筆している時点(2019年8月22日)で、日本のドライブレコーダー搭載率は31.7%とのこと。
10台あったら約7台は未搭載ということですね。
煽り運転だけでなく、もし事故が起きた際のトラブルを未然に防ぐ意味でも、ドライブレコーダーの搭載を検討している方は少なくないと思います。
これからドライブレコーダーの搭載を検討されている方の中で、保険会社が提供する「テレマティクス端末」が気になっている方に、各社の違いをお伝えしたいと思います。
現時点でテレマティクス端末を提供している保険会社は、大手4社のみとなっています。(2019年8月22日時点)
各社が提供しているドラレコの性能とサービスの比較表を作成してみました。(2019年8月22日時点)
東京海上日動 | 損保ジャパン | あいおいニッセイ | 三井住友海上 | |
---|---|---|---|---|
自動通報 | ○ | ○ | ○ | ○ |
オペレーターとの会話機能 | ○ | × | ○ | ○ |
ALSOKかけつけサービス | × | ○ | × | × |
衝撃時映像送信 | ○ | ○ | ○ | ○ |
危険地点接近アラート | ○ | × | ○ | ○ |
車線逸脱警告 | ○ | × | ○ | ○ |
前方車両接近警告 | ○ | ○ | ○ | ○ |
急加速急減速急ハンドル警告 | ○ | × | ○ | ○ |
高速道路逆走警告 | × | × | ○ | ○ |
指定区域外走行アラート | × | × | ○ | ○ |
見守りサービス | × | × | ○ | ○ |
事故発生時家族に通報 | × | ○ | ○ | ○ |
安全運転レポート | 年に1回 | 月に1回 | 運転ごと、月に1回 | 運転ごと、月に1回 |
利用料月額 | 650円 | 850円 | 850円 | 850円 |
申込期限 | 始期日2週間前まで | 始期日3週間前まで | 始期日2週間前まで | 始期日2週間前まで |
記録解像度 | 1920×1080 | 未記載 | 未記載 | 1920×1080 |
映像の画素数 | 200万画素 | 未記載 | 200万画素 | 200万画素 |
フレームレート | 15.5 | 未記載 | 未記載 | 27 |
1.東京海上日動保険
「ドライブエージェントパーソナル」という名称でのサービスを展開。
利用料金が4社の中で月額650円と最安。最大手が提供するサービスと端末なので、ハズレは少ないのでは?
2.損保ジャパン日本興亜
「ドライビング」という名称でサービスを展開。
4社の中で唯一「ALSOKかけつけ安心サービス」を提供。事故発生時にALSOKのガードマンが現場に駆けつけ、事故時に必要な初期対応のサポートをしてくれます。
ただ、ドラレコを通してコールセンターと会話する機能はなし。
3.あいおいニッセイ同和・三井住友海上
あいおいニッセイ同和は「タフ・見守るクルマの保険」という名称でサービスを展開。
三井住友海上は「GK 見守るクルマの保険」という名称でサービスを展開。
MS&ADグループなのでドラレコの性能は同じ(推測)かと。他社に比べ性能と機能は頭1つ出ているイメージ。
高速道路逆走アラートや指定区域外走行アラートなどの機能は、離れた場所で住んでいる高齢者などが加入していれば家族は安心かもしれません。
保険会社が提供している「テレマティクス端末」は、保険契約期間中にドライブレコーダー端末を借りて使い、提供されているサービスを利用します。
ですので、保険会社を変えた場合や保険を解約した場合は返却しなければいけません。
テレマティクス端末を利用するメリット・デメリットをまとめました。
メリット
1.事故などで一定以上の大きな衝撃があった際に、自動的に保険会社に通報される。
これによって、コールセンターから安否確認の電話があったり、保険会社への事故報告とみなしてくれる。
衝撃発生時の映像がすぐに保険会社に送信されるので、事故のあと車両火災などで映像記録が消失したり、SDカードが盗難に遭い紛失したりするリスクが少ない。
2.ドラレコはレンタルされているものなので、最新版にアップデートされる。ドラレコの機能などにはこだわりがあまりなく、とりあえず付けたい!という方には向いているかも。
デメリット
1.自動車保険の見直しをし、保険会社を変えたりする場合などは、端末を返却しなければいけません。
契約している保険会社を変えることはこの先一切ない!と、言い切れる方はいいかもしれません。
ただ今後、契約している保険会社以外が特徴的なオリジナルな保険商品や付帯サービスをリリースされるた際に、見直しする自由度が低くなるのはデメリットと言えるでしょう。
2.保険会社からはテレマティクス端末の提供のみで、車への着脱は自分でしなければいけない。
車イジりが好きで配線などの知識がある程度ある人以外、端末を目の前にした瞬間、思考停止状態に・・・。
私はこちらのタイプです・・・。
先ほどの保険会社を変更する際はもちろん、車を買い替えた際などは、古い車から外し、新しい車に付ける作業が必要となります。
ちなみに、イエローハットやオートバックスなどのカー用品専門店で、持ち込みで付けてもらうと、工賃が1万から2万かかるようです。
3.テレマティクス端末の型が古くなっても、最新の端末に変えてもらえないかも。
アップデートされるのはソフトウエアのデータのみで、テレマティクス端末のサービスは各社ともサービスをスタートして間もないため、現行の機材が古くなった時の対応がまだ決まってないようです。
そのため、5年後や10年後に今と同じ車に乗っていた場合、現行モデルの古いテレマティクス端末を使い続けている可能性もあります。
4.けっこう割高?
各社月額650円から850円の設定ですが、3年使うと23,400円から30,600円、5年使うと39,000円から51,000円になる計算です。
5年使うなら決して安くない金額かなと思います。
1.全方位撮影タイプ
少し前までのドラレコを付ける目的は事故発生時の記録が主な目的でした。
でも今は車の後ろから行われるあおり運転の記録や、場合によっては煽ってきた人の威圧や脅しなどの記録もしたい方も少なくないのでは。
そうした場合に必要になるのは「全方位撮影タイプ」のドラレコでしょう。
2.ルームミラー兼用タイプ
ルームミラーにそのまま付けるので、着脱がカンタンに出来て私のように車オンチの人でも敷居が低いでしょう。
また見た目のスッキリしているので、車内をスッキリさせたい方には向いています。
3.高性能・高機能タイプ
取締機探知レーダー付きのドラレコはオススメです。私は昨年クルマを買い替えた時にこのタイプにしました。
安全運転が基本ですが・・・
スピードが出過ぎたら、警告音が鳴る機能などはありがたいです。
他に駐車場に停止中に当て逃げされたり、イタズラされた際に映像を記録する機能など、走行中以外の記録などの機能があるタイプも安心できます。
・ドラレコの機能にはあまりこだわりなく、とりあえずドラレコ付けたい人。
・事故発生時に事故連絡などが自動で行われる安心感が欲しい人。
・お気に入りの保険会社が決まっていて、今後も保険会社を変えるつもりはない人。
こういった方にはテレマティクス端末が向いているでしょう。
・機能など比較したい人、高性能・高機能のドラレコを使いたい人。
・とにかく価格を抑えたい人。
テレマティクス端末は毎月だと650円から850円と安価ですが、長期間使うと割高です。
ネットなどで探せば、悪質な煽り運転もバッチリ記録出来る3方位の映像記録がされる高機能ドラレコも1万前後で購入出来るものもあるようです。
ルームミラータイプで後方の映像も記録されるドラレコでも1万以下で購入出来るようです。
本来は事故の記録を残すために普及が進んだドライブレコーダーです。最近のあおり運転による多くの事件などの報道で、今後は更にドライブレコーダーの普及が進みそうです。
これまでは事故や事故に至らなくても、オラオラ系の声が大きな威圧的な人の言い分や、言った言わないのやり取りで泣き寝入りするケースも決して少なくありませんでした。
ただ、こうしたあおり運転の報道が増えたことで、ドライブレコーダーやテレマティクス端末が普及が更に進めば、動かぬ証拠で公正な判断や納得できる示談交渉になるのは良いことだと思います。
冒頭に申し上げたとおり、私自身はテレマティクス端末はオススメしませんし、テレマティクス端末のサービスは利用していません。
でも、テレマティクス端末の良い部分もありますので、メリット・デメリットを理解して最適なドラレコを選べるといいですね。
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