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数ある病気がある中で病名が保険の名前になっているのがガン保険。

日本での歴史はアヒルのキャラクターの会社がCMで周知させたように思われがちですが、実は大手企業の従業員向けに営業活動をした契約が多いのでは?と勝手に推測しています。

 

一言にガン保険と言ってもほぼ3つのタイプに分かれます。

1.治療給付タイプ

2.診断一時金タイプ

3.実損てん補タイプ

 

この記事ではそれぞれのタイプの特徴と各社の保障内容の違いを書きたいと思います。

 

治療給付タイプ

 

ガン治療給付タイプは、ガンの治療をした場合に決められた給付金が支払われる保障です。

2022年2月に某社もこのタイプのガン保険をリニューアルしています。

この治療給付タイプは保障の中身が保険会社によって違いがあるのでチェックしておきたいと思います。

 

A保険会社・・・

ガン治療給付金・・・①手術、②放射線治療、③抗がん剤治療・ホルモン治療。④緩和療養、⑤入院

自由診療抗がん剤・ホルモン剤治療給付金・・・①先進医療、②患者申出療養、③ガンを適応症として厚生労働大臣に承認されているもの、⑤欧米で承認されたもの

自由診療乳房再建給付金・・・所定の乳房再建術を受けたとき

 

B保険会社・・・

手術・放射能治療給付金・・・ガンの治療のため公的医療保険制度の対象となる、所定の手術・放射線治療を受けたとき

抗がん剤治療・緩和療養給付金・・・ガンの治療のため公的医療保険制度の対象となる所定の抗がん剤治療を受けたとき。ガン性疼痛の緩和のため、公的医療保険制度の対象となるオピオイド鎮痛薬による薬剤治療または神経ブロックを受けたとき

 

このタイプの各社の違いとしては、抗がん剤治療とホルモン治療のみなのか?プラスαで入院や手術が対象になっているかです。

また公的医療保険制度の治療のみが対象か?自由診療も対象なのか?も各社違うようです。

 

診断一時金タイプ

 

診断一時金の保障は、シンプルに医師から「ガンと診断された時点」で給付金請求出来る保障です。

入院や手術などをする前でも、いわゆる「診断確定」で保険会社に請求出来るので治療にあたる経済的な不安を少しでも軽減できると思います。

 

初回は「診断確定」で請求出来ますが、2回目以降の請求要件が保険会社によって異なります。

A保険会社・・・ガンによる入院を開始したとき

B保険会社・・・ガンによる通院をしたとき

C保険会社・・・所定の手術、放射線治療、または抗がん剤治療を受けたとき

D保険会社・・・新たにガンと診断された、またはガンの治療のために入院を開始または継続しているとき、またはガン治療のための外来治療を受けたとき

 

またガン診断一時金特約は、再発、転移した場合も複数回払いがほとんどですが、2回目以降の支払要件が

1年経過後

2年経過後

3年経過後

どちらなのか?確認したほうがいいでしょう。

 

ガン診断一時金は現在はほとんどの会社が上皮内新生物でも100%支払となっていますが、一部の保険会社は未だに10%とか50%の会社もあります。

 

実損てん補タイプ

 

ガンの治療は保険適用の治療だけでなく、保険適用外の治療もカバーするタイプが実損てん補型のガン保険です。

治療にかかった費用が保険から支払われるため、治療の選択肢を数多く備えておきたい方向けのガン保険です。

 

A保険会社・・・入院での治療費を無制限に補償、通院の治療費を最大1000万まで補償。自由診療も対象ですが、差額ベッド代や乳房再建術は対象外。

B保険会社・・・A保険会社とほぼ同じ補償ですが、この会社は公的医療保険制度にて保障されるべき金額(保険診療で可能な診療を自由診療にて行った場合の保険診療相当分、高額療養費相当額)は対象外。

 

A保険会社とB保険会社と少し違いますが、

C保険会社・・・所定の自由診療、患者申出療養または評価療養による診療費用が1億円まで保障。

 

まとめ

 

それぞれのタイプには一長一短あり、どれがいいとかそうではないとかでなく何に重きを置いて備えておきたいかで選ぶことになるでしょう。

 

現実的のことを言うと提案する保険営業の好みみたいなものにもかなり左右される部分も否めません。

ドカーっとまとまったお金が入るから安心できるという理由で診断一時金タイプ推しの営業マンもいますし、治療期間の長短に問わず治療費用が出続ける安心感で治療給付タイプ推しの営業マンもいます。

 

ガンに罹った際にお金に糸目をつけずに治療できるメリット、たとえば遺伝子パネル検査の費用も出たりするなどの安心感を重視する営業マンは実損てん補型しか提案しない方もいます。

 

ちなみに、冒頭にご案内したアヒルの会社は未だに入院日額を主契約での商品設計しています。

 

すでにガン保険に加入されている方は、上記のどのタイプに加入しているか?それがご自身が求めている保障なのか?を確認してみるといいかもしれません。

 

この記事は2022年2月現在の内容に基づいて弊社調べにより記載しております。

正確な内容は各社のパンフレットなどの資料をご確認の上ご判断ください。

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